3か月熱が下がらなかった熱が下がった。

書かざるを得ない。
これは書かざるを得ない。
(ブログのタイトルもそういうことだし)

5月の下旬から、どうもこうも体調が悪い。
「まぁ風邪だろう、この冬はまったくかからなかったし仕方ないね」と思っていたが、喉が痛かったり耳の後ろが痛かったり。そしてとにかくどうにもこうにも疲れが取れない。とにかくヘトヘトになる。クッタクタ。最寄り駅まで歩くのもつらい。バテる。気分もまったくすぐれない。

6/3 口内炎が増え、ヘルペス再発だと考えて医者に行く。


6/6 具合悪そう。


6/15 へばっている。


6/16 増える不定愁訴

 
どうしちゃった??
さすがにこんなに寝てもよくならないのなんで??
熱があるとわかると途端に具合が悪くなるタイプなので測らないようにしていたが、ついにそれもギブアップで熱を測ると37.5度。
近所の医院に行き、2週間?くらい?具合が悪いと伝えて、採血されて解熱剤(アセトアミノフェン)をもらって帰る。

しかし、解熱剤を飲んでも熱は一向に下がらない。
どういうこと…??
解熱剤飲んで熱下がらないってどういうこと…??

 

さすがに不安になり、3日後に検査結果を聞きに行くとCRPが0.92。でもそれ以外は特に問題はなし。
(ちなみにCRPというものは何ともなければ0.3以下らしい。風邪ひいたりすると数値は上がるそうだ。)

【医者からの説明①】死ぬほどではないが何かが起こってるっぽい。
【私からの事実②】微熱下がらない。とりあえずだるい。つらい。
【結論】よくわかんない。

ということで、医院から紹介状を持たされ町の大きな病院の「総合診療科」へ直行。
(先生が電話してくれて予約まで取ってくれた。本当にありがたかった。)

6/20 総合病院送り。

 

「総合診療科」というのは「何の病気かわからない人が行く科」で、そこからあちこちの科に回されて診てもらうのだが、採血してもCTを撮ってもレントゲンを撮っても特に異常は見当たらない。

【医者からの事実①】CRPという数値は0.45になりました。治ってきてますね。甲状腺に関する値も感染症に関する値も特に異常はないですね。(これがさらに長引く結果につながる)
【私からの事実②】微熱下がらない。とりあえずだるい。つらい。
【事実】よくわかんない。

 

続いて行きつけの婦人科に。あれこれ検査するも、異常なし。

私:「更年期障害とかなんでしょうかこれ」
先生:「あなたピル飲んでるでしょ。更年期障害のお薬ってピルを超~~弱くしたものなんですけど。そんなわけないでしょ。なに言ってるの」
私:「(そうだったのか…………)」

世の中、知らないことは多い。


6/30 相変わらず苦労している。


7/1 いじけてる。具合が悪いと気分も滅入るんだよ。


7/4 あらゆる可能性をつぶすべく歯医者の受診を検討。

 

7/11 体温計が壊れているのではと思い、Amazonで体温計をポチる。
「コンビニとかドラッグストアに買いに行けばすぐ手に入るのにAmazonポチるあたりがしょうもない」と突っ込まれる。

 

7/11 とりあえず喉と鼻もおかしいままなので、町の耳鼻科に行ってみる。


7/12 具合が悪いのでイライラしている。


7/12 イライラは頂点に。


耳鼻科で薬をもらうもさっぱりよくならない。熱も下がりきらない。
医学的には37.5度程度またはそれ以上を微熱というそうで私はそれにも該当しないらしい。


7/20 相変わらず寝ても寝ても眠い。

 

7月末 総合病院では原因がわからず「原因はわかりませんがよくなってはきてるのでいったん様子見で。また悪くなったら初診で来てください。」と診察が終了。悲しむ。


8/3 「もしかして…これは慢性疲労症候群というやつ…?」と慢性疲労症候群についてあれこれ調べるも微妙なサイトにばかり行きつき、むせび泣く。


8/10 義父によるストロングゼロ攻撃。


8/13 平熱37.0度程度に。


8/23 10年前に体調を壊した人の病院へ。「この採血結果は新型栄養失調っぽい」と言われる(この話はまた後日)



8/30
疲れ→睡眠の問題?→睡眠外来に行ってみようということで予約取って行ってみる。
先生:「あなた甲状腺が腫れてますよ?」
私:「しばしば大きいとは言われて採血したり検診で引っかかってエコーしてるんですが特には…と言われるんです。ただなんか昨日からのどがまた痛くて。昨日ちょっと人と話すことが多かったので」
先生:「なんかよくわかりませんが今日は明らかに腫れてるので、専門病院に行ってください。」
私:「紹介状とか…大きな病院だと…予約もなかなか取れないし…」
先生:「東京なら予約なしで内分泌専門クリニックでその場で検査してくれるところがあるはずです。今の時間ならまだ大丈夫でしょうから行ってみてください。」

 

そんなところあるのかな…と思いつつネットを検索するといくつかのクリニックが。
私の家からだと日本橋にあるクリニックが通いやすそうだ。
「かくかくしかじかこうこうで、今から大丈夫ですか?」と電話したところ、大丈夫ですよとのこと。

 

クリニックへ。


私を見た途端。
この超絶おしゃべりな私が話しはじめる隙すらもなく。

 


先生:「あらららららこれは大変だったでしょう」
私:「?!?!?!?」
先生:「これいつからなったんですか?」
私:「昨日?一昨日?人と久しぶりに話しすぎて、風邪ひいたふうになってちょっと喉が痛いんですよねでもそんなことより熱が3かげ……」
先生:「やーーーかわいそうにとりあえず採血して、エコーしましょう。これ「亜急性甲状腺炎」というやつですほぼ間違いなく」

 

聞いたことないよそんな病名。
「本当になんてかわいそうに」という顔をする先生と看護師さん。

採血して結果が出る間にエコーで診てもらう。
(最近は大学病院や総合病院出身のお医者さんが専門外来のクリニックを開院して、必要に応じて関係のある病院に送り込んだり、ご自身が病院で手術したりというケースがあるそうだ。採血の結果も後日に聞きに行くではなく、その場で必要な項目の数値がわかる。きっと高額な機械が置いてあるんだと思う。すごい。)

先生:「ここがほら、黒くなっていますね、ここ本来なら白いんですが腫れている部分が黒く映ります。
私:「……」
先生:「左側もぽこぽこ残ってますね、おそらく数か月前にこれにかかり、今右側がかかりましたね。亜急性甲状腺炎で確定です。いやぁ大変だったでしょう。喉とか鼻だと思って風邪だと思う人が多いんですよね」
私:「ううううう(涙)

 

血液検査の結果があがってきたら、CRPが6を超えてました…。
もうやだどうなっちゃうのと思ったんですが、

先生:「治ります。ステロイド飲めば熱も明日には下がります。
私:「え?」
先生「きっちりおくすり飲み切ってください。」
私:「はい。」
先生:「何もしなくても治るんですこれ。2か月とかまぁ半年とか
私:「は、はんとし~~~~!!!!!」
先生:「それを薬で押さえ込んで長引かせないようにしていきます。つらいですよね。治りますから安心して。」

 

8/30 Twitter民なので喜び浮かれるのもTwitter


亜急性甲状腺炎 - 10. 内分泌疾患と代謝性疾患 - MSDマニュアル プロフェッショナル版 

msdmnls.co


甲状腺は男女問わず喉仏の下にある器官なのだけど、なぜか甲状腺の病気にかかる人の多くは女性なのだそうだ。不思議。

しかしそういう話になると、女性は行きつけの内科、行きつけの歯科、行きつけの婦人科…に加え行きつけの内分泌系クリニックを持つべきじゃないですか?これ。

こんなエントリーをわざわざ書いたのは、
1.この病気、原因が特定できないままあれやこれやとサプリメントやリラクゼーションマッサージエステの類を試してみるもすっきりしない女性がいるのではないか?
(あれこれ買いそうになりましたほんと。鍼には何度か行った。)
2.「鬱になった?」「あれ?更年期障害?はやくない?」と悩んでいる女性がいるのではないか?
(メンタルダウンかと思いましたほんと)
3.仕事や家事育児ができずつらい思いをしている女性がいるのではないか?
(マジで何もできないですほんと)

タイミングを逃すと血液検査だけではわからないことも多いらしいので、(1)エコーの設備がある(2)紹介状無しOKの内分泌系クリニックを探しておくことの重要性を痛感した。採血してエコーで診てもらっても5000円とかで済む。日本の保険医療万歳。病院で5000円の支払いは高いと思うかもしれないが、考えればサプリメントやマッサージとかと比べたら大して変わらない(むしろそっちのほうが高い。鍼とか1回5000円とかするし)
出産を希望する女性は甲状腺に関する数値が閾値内にあることが重要という話も聞くので、何かあったら相談できる、紹介状とか要らない内分泌系クリニックは女性にとって婦人科くらいかかりつけとしてもっておくべきなのだ。

私が判明するまで約3か月もかかってしまったのは、こういうことかなと思っている。
1.症状が出たと思われる日から最初の受診まで3週間以上経っており、採血したタイミングでは甲状腺関連の数値に異常が見られなくなってしまっていたので総合病院でもわからなかった。
2.実はこの病気、アスピリンは効果があるもののほかの解熱剤だとダメらしい。ただ、今のご時世、喉とか鼻とかがおかしいと感じて熱が下がらない具合が悪いと訪ねてきた患者に最初からアスピリンを処方する内科医もいないはずでアセトアミノフェンが処方されて効かなかった。もともと胃がそんな強いほうではないので第一選択としてバファリンを最初に飲む機会が減っていたこともあった
(熱出たなというときにバファリンを飲む女性はもしかしたら気付かないまま楽になっているのかもしれない。でも病院に行きましょう。医師じゃない人間があれこれ想像したり判断したりするのはとても危険だと思っている)
3.甲状腺関連のクリニックに行ったことがなく、探したこともなかった。甲状腺系の疾患にかかる女性の話はTVやネットでは見聞きするも遠い世界のことだと思っていた。
4.暑い夏が来たと思った。

 
現在の私は、押さえ込みに2度失敗したものの昨日から3度目のチャレンジ中です。いま現在は熱もなく、ブログも書ける。よくなるって超嬉しい。

今回、仕事もいったんキャンセルさせてもらったり、「とりあえず原因わかるなり治るなりまで休んでください」と言ってお休みをもらえたり、何かにつけて心配してくださる人も多く、本当にありがたい環境で根気よく探し当てられたことも良かった。
日頃サプリメント、マッサージ、鍼、リラクゼーション…わりと好きであれこれ試してみたけれど、今回はそこに突っ込まず「これは絶対何かがおかしい」と病院行きまくったのは周囲の人たちの「頑張って原因を探ってね」という応援も大きかったからかもしれない。病気になるとお金もかかるし、新しい病院に行くたびに最初から症状説明したり、何も改善しなかったりつらいことも多いけど、やっぱり具合悪かったら病院に行くべきだとこれも痛感した。

病気の症状としても気分がすぐれなくなってしまうことがあるそうで、結構しょんぼりした日々を送ってたのは事実ですがもう大丈夫。
皆さまには色々ご迷惑、ご心配をおかけしました。もうちょっとでしっかり元気になる予定なので、また仕事に、飲みに誘ってください。


ちなみにAmazonでこの体温計を買った。「熱下がったかな?」って何度も測っちゃうくらいとても気に入っている。

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